「マンガって教科書にならないの?」

Mアカ生の中学1年生、小澤光璃さんがMアカのなかで作った「やさしさの授業」が2月22日に埼玉県朝霞市朝霞第六小学校の4年生のクラスで行われました。

朝霞第六小学校では家庭や地域の教育力を活かした”ゲストティーチャー”を呼んだ特別授業を実施しており、光璃さんのお母さんである小澤彰美さんがゲストティーチャーとして「やさしさの授業」を行いました。

中学生の疑問が生んだ道徳の授業

光璃さんは大好きなマンガを読んでいたら彰美さんに「漫画ばかり見てないでそろそろ勉強したら?」と言われたことをきっかけに「マンガって教科書にならないの?」という疑問が生まれました。そこから、マンガの中でも光璃さんが大好きな『鬼滅の刃』を題材に「やさしさの授業」を作っ

ていきました。光璃さんと同じく、Mアカ生で中学1年生の琴羽さんも開発に加わり、「やさしさの授業」は日々改良を重ねています。そして今回、朝霞第六小学校で授業を行えるよう、同校の先生方とゲストティーチャーの彰美さんが小学校4年生向けに改良をし、今回の授業が実現しました。

朝霞第六小学校での授業の様子

「優しい」と言う言葉について調べている

当日の授業では、光璃さんが作った授業の流れに沿って彰美さんが行いました。

授業は、優しいと感じた行動を思いつく限り付箋に書き出してもらったあと、”優しい”という言葉の定義について調べてもらいました。付箋に書いてもらった優しいと感じた行動が調べた定義にどのくらい当てはまるのかを考えさせていました。

『鬼滅の刃』のワンシーンを鑑賞中

次に、彰美さんは鬼滅の刃のキャッチコピーである『これは、日本一慈しい(やさしい)鬼退治』という言葉を紹介しました。ここで出てくる”慈しい”とはどのような意味なのかを考えるため、実際に『鬼滅の刃』の1シーンを見てもらいました。

見てもらったシーンは主人公の竈門炭治郎が敵の鬼を倒した後「鬼であることに苦しみ、自らの行いを悔いている者を踏みつけにはしない」と語るというものでした。

これを見た児童は

「命のある鬼だから反省してるなら、最後くらい優しくしてあげようと思ったんじゃないか」

「元々は同じ生物だから優しくしたのではないかなと思った」

と思ったことを場に出してくれました。

児童の考えを踏まえ彰美さんは、「慈しいと優しいの違いは”許す”というところ」だと話しました。

そして、優しさは一つではないということを話し、授業が終了しました。

授業を終えて

授業が終わり、今日の授業の感想について、児童は「やさしさにはいろんな種類があって人によってやさしさが違うことがわかったから、これからはその人にあったやさしさをあげたいと思った」と話してくれました。

彰美さんは「今回授業をするにあたって、どのように届けると授業を受ける子供たちにとってベストな形なのかを現場の先生たちと一緒に考え、バージョンアップしたプロセスがよかった。子供たちが”やさしさ”に関する気づきを得られていたら嬉しい。」と授業を行ってみての感想を話してくれました。

また、校長先生は「子供達がすきなアニメーションということもあり、いつもは授業に集中しない子も自分からすすんで授業に取り組んでいた。食いつきが良かったと思う。これからはいろんな種類の専門性を集めて、教育を作っていきたい。」と普段の授業と比較してみて感じたことから、教育のあり方についてまでたくさんのことを話してくれました。

今回の授業は学校にとっても私たち異世界の学校にとっても新しい挑戦となりました。近頃は様々な機会があるため、自分のやりたいことをやっている子供達が増えています。授業を作った光璃さんやMアカ生、授業を受けた児童のように今後は小学生や中学生などの子供たちが注目されるようになると思います。

Mアカ広報部 岩井凛

タイトルとURLをコピーしました